BCSF TOMITA Blog

「それでもボクはやってない」監督：周防正行

「shall we ダンス？」は面白い。笑えるし。
けど今回の作品はこれまでの周防作品とはトーンが違う様子。
だから見る前は楽しめるのか少し不安でしたが、
不安など吹っ飛び見入ってしまいました。
満員電車で痴漢に間違えられた青年が逮捕され、
やってないって言ってるのに起訴されて裁判へ。そして…。
なんと言う不条理。しかも実際にあり得る事らしい。

日本の社会派ドラマと言えば金融関係くらい？
自分の生活とはかけ離れてるからあまり映画館で見る気がしない。
（NHKの「ハゲタカ」は見てる。面白い。テレビだし）
でもこの映画は、
主人公はどこにでもいそうな青年、
コンセプトは満員電車で痴漢に間違えられ逮捕される、と、
しごく身近でとっつきやすい。

知らなかった事を知る事ができて、
映画としても楽しめるお得な映画でした。

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工藤さんが撮影で参加した映画『カインの末裔』が
2007年2月24日（土）〜
渋谷　シアター・イメージフォーラムにて
ロードショー公開されます。
http://www.cains.jp/

「ゆれる」監督：西川美和

東京でフォトグラファーとして活躍している弟と
地元へ残りガススタを継いでいる独身の兄。
ある日幼なじみの女性が転落死し、
そばにいた兄は裁判にかけられてしまう。
その様子を遠くで見ていた弟は証言をする。
さて事故なのか事件なのか？
そして兄弟の関係はどうなるのか？
これだけ気になる要素があるのだから
引き込まれない訳がない。
そして最後にはきちんとカタルシスがあるし、
見て良かったと思えた映画だった。

読売文学賞のシナリオ賞に選ばれたこの作品。
インタビューで監督は、
スタッフや役者が読むだけで全てを理解できる
脚本作りを目指していると答えていました。
同感です。